代表メッセージ

アナログ仕事の多い業界へ
ICTエンジニアリングの力を

代表取締役

石田 剛

建築・土木業界にもICT化の「大波」がやってきた

当社のお客様は建築・土木・製造業がほとんど。建築・土木業だけで6~7割とお取引している業界が限られています。

建築・土木業界はまだ紙の書類が多く、人の手に頼りがちです。しかし、昨今のDX化の流れは確実に訪れています。

その大きなものの一つに、国交省が旗振りをしているBIM(Building Information Modeling)/CIM(Construction Information Modeling)と呼ばれる取り組みがあります。BIMはビルなど建物の建築における、CIMは土木工事における各種データとの連動を推進する取り組み。平面のCAD図面だけでなく、3D図面を取り入れることで工事工程の効率化・生産性向上に結び付けることが目的です。

当社にとって、これほどのチャンスはありません。BIM/CIM推進の一翼を担うべく、大型案件も徐々に増やしています。

「ひとまず使う」を「どう解決するか」へシフトする

港湾関係のインフラ建造物を扱うお客様から、あるご相談を受けたことがありました。

「最近話題のドローンで、桟橋の点検ってできますか?」

インフラ建造物は完成から半世紀以上経つものも増え、点検業務の効率化は急務。迅速な対応が迫られており、人の手をできるだけ減らす必要がありました。このお客様も業務効率化の一環で調べていて、偶然ドローンを見つけたのだと言います。

しかし、詳しく話を聞くと点検場所は、暗くて海面ギリギリの高さ。また、どこにあるか分からない構造損傷を全て撮影するのは不可能。そこで私達がご提案したのが、360度パノラマカメラを用いた撮影点検です。

「最新のものをひとまず使いたいけどどうしよう」というご相談は多いもの。これを「最新技術を活かし、今ある課題をどう解決すべきなのか」という方向性に導く。

これがエンジニアの力の見せどころです。

パノラマ点検システムに続くものを作りたい

先ほどお話ししたご相談がきっかけで生まれたのが、高画質のパノラマカメラを用いたインフラ建造物の点検システム。

1億2000万画素の超高画質カメラで撮影してシステムに取り込み、拡大した画像を細かにチェックできるようにシステムを構築。ひび割れなどの修繕が必要な場所が見つかればタグをつけ、データベースに保存できるようにしました。

それまでは担当者が一人で現場を確認し、気になる箇所を撮影、その後書類にまとめて提出していました。ペーパーレス化・作業効率化を実現し、そして複数人で点検できることで正確な作業も可能にしました。

このシステム、業界内で非常に話題を呼びお問い合わせが絶えません。

お客様の課題に対し、ITエンジニアリングの力で解決に導く。“次なるパノラマ点検システム”とも言えるプロジェクトを生み出すことが目標です。